邦画ばかり見た、メモリアル・デイ週末

まずは、「ホテル・ビーナス」。ウラジオストックの町が、なんとも寂れていて、素敵。戦前から有るような、ホテル、カフェの建物。全部壊して、新しいのを立てる、気力も資金もないので、あっちをつぎ、こっちをつぎしてもたせてきたような、そのつぎはぎが、面白い。みんな韓国語を喋っているのも、面白い。役者さんは日本人なのに。よく覚えたなーと関心。草薙君の静かな存在感も好ましかった。
 次は、『下妻物語』、イヤー、面白い、面白い。奇想天外。こういう映画こそ、シアトル国際映画祭に来てほしいです。日本の真実をこういう楽しい形で知ってほしいよね。(なぜか、ホラーものしかこない)土屋アンナの、やんキー少女の頭つきがうまいです。ロココ賞賛、というのがまた妙に納得できた・・・私もかつて、美術史に毒されて、ロココ趣味は俗悪、軽薄、堕落という観念がありました。が、同時に、高校のときは、刺繍にこりまくったし、ゴブラン織りの、ハンドバッグなんか持ってたし。少女の頃って、本と、パワーがあった。そんなパワーを、前開に表現できてる!!映画だった。
 お後は、『バーバー・吉野』。もたいまさこという人の、おかしな魅力でもって居るような映画。彼女が、太極拳もどきの動作をすると、床屋のぐるぐるサインが動き出したり、庭の洗濯物をかわかす、かぜがふいたりするのだ。南米アマゾンの原住民のようなヘア・スタイルの少年たちが吉野のやまにむかってはれるや・こーらすをするのも可笑しい。高校のときを思い出して、思わず合唱してしまった。
 最後に『半落ち』。これで、どーーーーんと、現実の厳しい問題に対面です。重たいテーマなので、お稽古をしながら見たけど、なきそうになってしまった。キキ・キリンさんはほんとにうまいです。以上・・・本日は、ご飯を作って食べるほかは、映画を見てたなー。余は、満足じゃ。