かもになってもいいかも?

shokoza2007-02-08

麗江について三日目、ぶらりと二人で、朝の町を歩いていると、健康美人に声をかけられた。「郊外の自然公園にご案内しますよ。景色もすばらしく、納西族の村もごらんになれます。」という。遠いの?と聞くと、ほんの十分という。公園なら入場料は、いくらなの?といえば、私と一緒なら、30元の入場料はただになります。という返事なので、行ってみることにした。健康美人のご亭主が車で送り迎えして一人10元でいいという。結構な山坂を越えて、ついたところは、だだっ広い寒風吹きすさぶ、平原と湖と周りの山。小型の馬がたくさんつないである、集合場所に落とされるとそこが「自然公園」なのだった。オフシーズン観光客(カモ)は、観光専門の納西族の若者にひきわたされる。公園をお馬にのせてもらって一回りする80元コースから、40分馬の背に揺られて、山中のすばらしく神秘的な森や流れを案内するという800元コースまで、どれかを選びなさいと、厳しく迫られる。写真はどれもすばらしいけど、5月くらいに撮ったんだろうなあというものばかり。しかもこっちは風邪が治ったばかり。ひきかえそうとすると、納西族の村に馬でご案内プラス野生の鶴の群れ見物100元コースを20元まける、とねばるので、ちょっとお馬さんに乗ってみたかった私はやっとオーケーする。どのくらい乗るの、寒いのは嫌よというと、いやホンの十分だというのである。営業の若者は渋い顔で、私たちを案内係に引渡し二人はかくて馬上のひととなった・・・のはいいんだが、馬もおとなしくってかわいいんだけど、結構揺れるのね、馬って。上下動激しくって、小走りになると頭に響く。村は山の斜面にあり、滝があって水車があって、小高い丘に登ると水牛で畑を耕しているのどかさ。てっぺんの何にも無い平地は、文化大革命で壊されたお寺の跡地であった。
 民家を見せてもらえることになり、入った家はさっきの営業係の家(と、案内係がにやにやしていう)。なかなか立派な四方院で御嫁さんと、おしゅうとさんと、そのお母さん(100歳)が出てきて歓迎してくれる。20元も値切ったけちな客とはしらないから、みかんやピーナツまでご馳走してくれる。おばあさんが、元気で丈夫そうなのに驚いた。一緒に写真をとったが、肩に触れてその頑丈なこと、全身が、地に深く沈んでいるような気の沈みようにまた驚いた。結局一時間近く馬に乗って(寒いから、吹きっさらしの鶴のところは省略して)帰ったけれど,あのおばあちゃんにあえただけでもカモになってよかったかも。と思った次第である。