ペットとしてのこおろぎ

shokoza2007-01-30

許老人宅では、生きたこおろぎには会えなかったのが、数日後タクシーの中でずぃ〜ずぃ〜と妙な鳴き声がするのでハリソンが「ひょっとして,グオグオですか?(中国語では、虫偏に国と言う字をふたつでグオグオという)」ときくと、運ちゃんは得意そうに懐から出して見せてくれた。気温が下がるのか、すぐなきやんでしまうが、内ポケットに戻すと安心してまたなき始めた。こういう自然なバイブレーションを身につけるようにしていたら体によさそうだなあ・・・
 そして、ある日書画骨董を扱う店の並ぶ琉璃廠に友人を訪ねた折、ついに実物と対面したのである。北京ダックを食べに行って隣に座ったのが、30代の骨董やさんで彼が懐に持参していた。生野菜・果物ならなんでもたべるよ、というので人参のきれっぱしとパセリをやるとどんどん食べる。意外に大きく、色はブルーと緑。しばし北京ダックそっちのけで遊んでしまった。
 3〜4ヶ月の短い命なんだそうだ。すきなひとは、仲間内で闘鶏ならぬ闘グオグオをやったりもするらしい。お腹がいっぱいになるとちょっと羽をこすってないてみてくれたりした。愛いやつじゃ・・・と思いきや、手の上をどんどん歩き出したのでまた入れ物にもどした。
 もし私が北京に住んでたら、小鳥とこおろぎをやっぱり飼うな。毎日、鳥の散歩。ふところには、こおろぎ。凍てつく寒さも忘れてしまうかもしれない。